暑さ対策で手軽で使いやすい「冷えピタ」や「熱さまシート」などの冷却ジェルシートは、おでこに貼って堂々と人前には出にくいですよね。
冷えピタを貼るとスーッと冷たい感触が気持ちいいですが、発熱時のようにおでこに貼って動き回ると落ちてしまうし、他人に見られると恥ずかしいです。
どこに貼ればいいのか気になったことはありませんか?
そこで、せっかく冷えピタを貼るならどこに貼るのが効果的なのか、お伝えしていきます。
また、せっかく貼った冷えピタが剥がれにくくなる工夫もご紹介していきます。
暑さ対策で貼る冷えピタはどこが最適?
暑さ対策で貼るのだったら、冷えピタを貼るのは体温を下げる場所に貼りましょう。
冷えピタはどこに貼ってもスーッとして気持ちいいから、自分が気持ちいいと思うところ、好きなところに貼ればいいのでは?と思っている人もいるかもしれません。
実は、この気持ちよさは冷却ジェルの水分が蒸発するときに、皮膚から熱を奪っていくことと、冷却ジェルに含まれるメントールなどの成分がひんやり感を与えてくれることから感じるものです。
つまり、体温そのものを下げることにはつながっていないのです。
しかし、熱中症を防ぐには体温を下げることが大切です。
どうすれば冷えピタを使って熱中症対策ができるのでしょうか。
このためには冷えピタを貼る箇所が重要です。
どこに貼るのが効果的かというと、体の表皮近くを血管が通っている箇所です。
人間の体には全身に血管があり、体のすみずみまで血液を運んでいます。
この全身をめぐる血液を冷やすことで、体全体を冷やすことになります。
どこを冷やすのが良いかというと、体の表面近くを太い血管が通っているとこです。
具体的には
・首の前側、のどぼとけの両脇
・わきの下
・太ももの付け根の前側でやや真ん中寄り
です。
ここには太い血管が通っているので、ここを冷やすと効果的に全身を冷やし、体温の上昇を防いでくれます。
また、首以外の場所は服を着ていれば隠れる場所なので、出歩いているときでも、自分さえ気にしなければ野外レジャーやスポーツ観戦のときでも熱中症対策をすることができますね。
冷えピタが剥がれにくくなる方法
さて、どこを冷やすと良いか、ということは分かりましたが、首もわきの下も、太ももの付け根も、
関節部分なので良く動くところです。
せっかく貼った冷えピタがよれたり、剥がれたりしてしまう、というお悩みを聞くこともあります。
そんなときには普通のサイズだけではなく、体用や首用のものも販売されているので試してみても良いでしょう。
体用にものにはわきの下など関節部分に貼りやすいようにやや小さめのものもあります。
さらによく動かす箇所のためにやわらかくできているのが便利ですね。
反対に首を広い範囲で冷やすために長いタイプもあります。
使う箇所に合わせて選びましょう。
サイズは普通のものしかない、という場合でも、貼る前の一工夫で少し剥がれにくくなります。
冷えピタなどの冷却シートは汗や皮脂に弱いので、貼る前にハンカチやタオルで一ぬぐいしてから貼るのがおすすめです。
さらに髪の毛などがはさまると剥がれやすくなる原因となるので、貼るときは髪の毛などに気を付けましょう。
まとめ
冷えピタを便利に活用して暑さをしのぎ、熱中症を防ぐ効率的なやり方、いかがでしたでしょうか。
〇貼る箇所は
太い血管が皮膚の表面に近いところを通っているところ。
(首前側の両端・わきの下・太もものつけ根)
〇貼る前にはタオルなどで
一ぬぐいする。
〇体用や首用のシートがあれば
活用する。
この三点をおさえると
効率的な熱中症対策になります。
注意すべき点は、大人用の冷えピタには強い成分が使われていることがあるので、子どもには使わないようにしてくださいね。
子ども用や赤ちゃん用の優しい成分入りのものもあるので、そちらをおすすめします。
ますます暑くなる日本の夏を、工夫しながら元気に乗り切りたいものですね。